滝野川は、東京の北部にあるけっこう広い町の名前です。
石神井川流域の特異な地形や重層的な歴史がおりなす光と影、人々の暮らしが息づく路地へと、それぞれの遊び方を探す小さな旅を始めてみよう。
真剣な遊びは非日常的な領域において営まれ、厳格なルールに従おうとするもの。今回の領域はバーチャル空間も含めたこの周辺、ルールはおのおののやり方で現実の破片を編纂すること。
「クロニクル」には、事実としては曖昧な部分も含めた歴史を記録するという意味があります。
ここには壮大な夢をみせてくれる力量があるみたい。
2022年4月 飛鳥山のサトリ代表 松原容子
5月12日 木曜日 午後
開催場所 屋外/会場
5月15日 日曜日 午後
開催場所 会場
5月21日 土曜日 14:00
開催場所 北区中央公園
5月21日 土曜日 17:00
開催場所 会場
かれこれ20年、シンガー社製のミシンで制作しているのですが、実は滝野川は初めて国産ミシンの量産を始めたパイン裁縫機械製作所(現・ジャノメ社)を生んだ町だそうで、パインミシンは後にシンガーミシンと民族産業の存亡とプライドを賭けてバチバチにやり合った歴史があるようです。展示内容とは直接関係なさそうな話ですが、これも作品の言語のひとつであるとだけ言っておきます。
滝野川に残された風景から、大きな力によって消された風景を描く。
このプロジェクトでは歴史を探り忠実にモチーフを選びリアリティーのあるビジュアルとスリルあるチームコラボレーションを考えている。それと ここでしか実現しないライティングパフォーマンスを目指します。
恐竜好きが高じて情報を集めるうちに鳥が恐竜から進化したことを知り、バードウォッチングを始めました。そして観た鳥を記録するために鳥の絵を描くようになり、現在に至っています。
子供の頃から空襲の様子などを聞かされた影響で、戦争について深く考え続けて来ました。 戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に伝えたいという思いがあり、どんな形でも細々と活動をして行きたいと思っています。
裏山○薪風呂○野生に暮らすいきもの○長芋○トマト○塩○低所得○キバネツノトンボ○お金の流れ○ 歌うこと○弾くこと○踊ること○せっけん○天日干し○おせち○オオヤマレンゲのつぼみの質感○太平洋気候○生活
舞踏家・相良ゆみとアーチスト(美術家/映像作家/演出家)・ 万城目純の二人が中心となり活動するグループ。 国内・海外(韓・独・英国・伊)の公演やフェスティバル、イベントなどに参加。 【身体と社会】をテーマに様々な作品群を発表し続けている。
此処では「場所は記憶を持っている。」という言葉が生きてくる。 自然災害と人力によって変化してきた地形、渋沢栄一が抄紙工場を作り、おそらく日本で最初の公害が発生し、近代化産業と軍需によって栄えた町。福祉事業、労働運動発祥の地でもある。 「場所は記憶することの痛みを持っている。」戦争、空襲、王子野戦病院反対闘争。 再開発が繰り返される地で、有事において、これまで自由や人権のために力を尽くした人々に想いを馳せ、忘却に対する戦いと政治的な言動に伴う私的なストレスの検証を「滝野川クロニクル2022」で試みます。 2022.03.04(鎌田東二『聖なる場所の記憶』より一部抜粋)
滝野川 × HOME
homeをweblioで調べてみると (生活の場としての)家、わが家、自宅、家、住宅、家庭、家庭生活、生まれ故郷、郷里、本国。いろんな意味がありますね・・・
そこが巨大な都市でも山奥の密やかな村でも、その場所特有の時の経過と蓄積がある。
そこには、はるかな時の彼方からの、無数の人々の営みが、その幸不幸や喜怒哀楽の感情の波の跡が、刻まれている。
滝野川クロニクルという名を持つローカルなアート・イヴェントは、その滝野川という土地に潜む、今日の日常に隠された様々な情景を喚び覚まそうとして、その試み自体の歴史を育んできた。地域アートという奇妙な言葉が今世紀に入ってアートの一部門の呼称のようにも広まり、その部門の名自体もまた、是非様々な議論を喚び覚ましてもいる。そうした呼称の枠もまた、地名を冠したイヴェントに伴う課題として新たな憑き物として憑きまとう。
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滝野川は、東京北部に流れる石神井川の別名で、その川が通る北区の街の名でもある。「滝野川クロニクル2022」は、その滝野川地域に関わる歴史や環境を探り、そこに潜むものを様々な観点と技を介して喚び覚ます試みだった。多様な物や資料や映像で描き出された滝野川地域、その“多岐の流れ”が響き合う不思議な空間……そして、それらの間隙や余白から、その地に潜む亡霊たちの気配も漂ってくる。
アートイベントに地域の名が冠されると、地域活性を求める「地域アート」という枠で括られる傾向もあるが、この企画はそうしたものではなかった。「クロニクル」という名が示唆するように、滝野川という名に関わる地域の歴史を探り、かつて「軍都」とも言われたこの地に潜む遺構の断片を掘り返したり、滝野川地域の自然と街の今昔の姿を重ね合わせる。そうして、この地を織り上げている古今の様々な情景が解きほぐされ、織り直されて、新たな情景を喚び覚ます。
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「前橋映像祭2021」上映作品
映像・編集/松原容子 音楽/坂井奈桜子
出演/松原卓
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